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初出場・飯山(長野) 地元の大きな期待を背に

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春夏通じて初めての出場となった飯山高校(長野)

初戦で敗れましたが、山あいにある人口約2万の小さなまちが沸きました。

 

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【大応援団が甲子園へ】
長野県北部にある飯山市。飯山高校は市内にあるただ1つの高校です。晴れ舞台での選手たちを一目見ようと、甲子園にはバス70台、約3000人の大応援団が詰めかけました。試合前からアルプススタンドの開門を待つ人たちで長蛇の列ができ、「飯山ってこんなにたくさん人いましたっけ?」と笑う人もいるくらい、まさにまちを挙げての応援です。

iiyama1.jpg【つえをつきながらの人も】

中にはこんな人もいました。飯山市に住む田中尚武さん(77)と妻の陽子さん(72)は娘夫婦と孫の5人で車で8時間かけて来たそうです。陽子さんは股関節の手術をしたそうで、両手をつえで支えながら歩いていますが、「こんなこと一生でなかなかないでしょ!冥土の土産に来たいと思って」と冗談混じりに話していました。高速道路のサービスエリアなど、甲子園に向かう途中でも、たくさん知り合いに会ったそうで「今、飯山は人がいなくてガラガラなんじゃないですか」と笑っていました。

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【アルプスからのサポート】
大応援団でびっしりと埋め尽くされた一塁側のアルプススタンド
先発の岡田恵太投手がストライク1球を取るごとに球場は大きく沸き、3回には大川陸選手が先制のタイムリーヒットを打つと地鳴りのような大歓声が響き渡りました。それでも相手は28回目の夏の甲子園の強豪。地力を見せつけられ、5回に10点を奪われるなど、苦しい展開。結局、24本のヒットを浴びて1対20で敗れましたが、それでも大応援団は最後まで声をからしました。岡田投手は「マウンドからアルプスの応援団がよく見えた」、大川選手も「大きな声援が力になった。期待に応えたかった」と感謝しました。

iiyama4.jpeg【“飯山の誇り”】

試合のあと、飯山市から応援に来た人たちからは「何点取られても、歯を食いしばって頑張っていた。勇気をもらえた」とか、「甲子園に連れてきてもらえたことだけでもありがたい。飯山の誇り」という声が聞かれました。

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人口約2万人の小さなまちを沸かせた飯山高校の選手たち。胸を張って地元・飯山市に帰ってほしいと思います。

【甲子園取材班:武田善宏 記者】

 

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黒木瞳さん、佐々木蔵之介さん出演!「生中継!京都五山送り火」

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黒木瞳さん、佐々木蔵之介さんからの、メッセージです!

 

京都の人たちが数百年にわたって守りついできた「五山送り火」。

京都の夏をいろどる一大風物詩を、2時間にわたる生中継でお送りします。

大松明を山上へ運ぶ様子や、迫力ある点火の瞬間、そして平安時代から続く冷泉家のお盆も特別公開など見どころ満載です!

 

黒木瞳さん、佐々木蔵之介さんと一緒に、送り火の特別な一夜を過ごします。

 

番組では、放送でご紹介するお便りを募集しております。

・五山送り火にまつわる思い出

・わたしのおススメ!鑑賞スポット…などなど

 

ぜひ、お教えください!

投稿はこちら→→ https://www4.nhk.or.jp/P5863/

 

 みなさまからのお便り、お待ちしています!

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「生中継!京都五山送り火」

8月16日(金)午後6:59〜 BSプレミアム

沖縄尚学 崔選手 「台湾から夢の舞台へ」

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センバツ準優勝の習志野高校(千葉)に延長の末、敗れた沖縄尚学高校。この試合、3安打と気を吐いたのが、台湾出身の崔哲い選手(2年)です。子どものころからあこがれていた夢の甲子園で大活躍しました。

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【甲子園への憧れ】
崔選手は小学生のとき、テレビで日本の“甲子園”の存在を知り、「命がけでプレーする姿がかっこいい」と憧れを抱くようになりました。自分も甲子園でプレーしたい。その思いを強くしたのが5年前、夏の甲子園に出場した沖縄尚学のプレーを見たときでした。そして、中学卒業後、沖縄尚学に留学して、夢への第一歩を印しました。

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【3安打の大活躍】
そして、高校2年生で迎えたこの夏、沖縄大会を制し、初めて甲子園出場を果たしました。「きのうは緊張してよく眠れなかった」と崔選手。背番号13ながら、5番・レフトで先発出場しました。

甲子園初打席は2回、「後ろにつなぐことだけを考えた」と、ファーストへの内野安打で初ヒットをマークしました。さらに、2点を追う4回は一塁三塁のチャンスで、「ボールに体が反応した」とアウトコースのボールをフルスイング。鋭い打球は左中間を破り、同点のタイムリースリーベースになりました。

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6回の第3打席は、ライトへのフライが風にあおられてヒットになり、夢の舞台で3安打の大活躍をみせました。「毎日、練習してきた努力の結果が出たかな。観客の声援が大きくて、とても幸せだった」と話していました。

しかし、8回は空振り三振。9回の守備からベンチに下がり、チームも延長の末に敗れました。「チームが負けたことと最後までグラウンドに立てなかったことは悔しい」と、決して満足していませんでした。

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【夢は台湾代表】。
来年は高校3年生。日本の高校野球での最後の1年を迎えます。「習志野は粘り強いチームだった。自分たちも粘り強さを磨いて来年のセンバツに戻ってきたい」と意気込みを語りました。
「甲子園に出場する」という子どものころの夢をかなえた崔選手。将来の夢は、台湾代表として
プレーすることだということです。崔選手の夢はまだまだ続きます。
【甲子園取材班・今村亜由美記者】

 

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来週 台風10号で大荒れの天気に?

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大型で強い勢力の台風10号は、小笠原の近海に停滞しています。来週にかけて日本の南の海上を比較的遅い速度で北上する見込みです。これまでの予想よりも西寄りの進路をとる予想に変わっていて、近畿地方にも影響がでそうです。また、この台風は、北上しても強い勢力を維持しそうです。

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台風のエネルギー源は、海面からの水蒸気です。このため海面の水温が高いほど、大量のエネルギーを取り込むことになります。日本の南の海上は、海面水温が27度以上の範囲が広がっています。台風10号がこの水温の高い海上を進むことによって、エネルギーが供給されて、勢力が落ちないというわけです。

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大きな渦を巻く雲が、台風10号です。中心付近には台風の目がくっきりと見えています。台風の目が見られるのは、台風が最盛期を迎えている証しです。台風の目は、雲がないことからも分かるように、雨や風が弱いところです。

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なぜこのようになるのかというと、遠心力が関わってきます。遠心力とは、回転しているものの中心から遠ざかろうとする力です。台風は反時計回りに風が吹いていて、中心ほど風速が大きくなります。ところがその反対に、外側に引っ張られる力も強く働くようになります。このため風が中心付近に吹き込まなくなり、雲ができなくなるんです。これが台風の目です。

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来週にかけての予報です。この先3日間は晴れ間が広がりそうです。ただ、山沿いでは夕立にご注意ください。来週、13日火曜日以降は台風の影響を受けそうです。台風の速度が遅いため、影響が長引くおそれがあります。来週は、いわゆるお盆休みに入る方も多いと思います。今後の情報に十分ご注意ください。

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※予報は9日午後7時現在のものです



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気象予報士 坂下 恵理(さかした えり)
 


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高松商 古豪復活の続きは後輩へ

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23年ぶりに夏の甲子園に帰ってきた高松商業(香川)

初戦で姿を消しましたが、春夏あわせて4回優勝の古豪復活の続きは、後輩に託されました。

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【ストッキングの6本線】
高松商業伝統のユニフォームのストッキングに入っているカラフルな6本の線。全国大会での優勝回数を示しています。

白色が2本(春のセンバツ)、赤色が2本(夏)、黄色が1本(国体)、水色が1本(明治神宮大会)。

このストッキングに7本目の線を加えるべく、全国制覇をめざし、夏の甲子園に帰ってきました。

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【復活の女子応援団】

アルプススタンドには学ランを着た女子生徒の姿。応援団のメンバーです。実は応援団は、野球部が甲子園から遠ざかり平成21年を最後に活動を停止していましたが、3年前のセンバツで準優勝したことで復活しました。毎年、希望者を募って結成しますが、伝統的にほとんどが女子生徒だそうで、ことしは27人中25人が女子です。応援団の高校2年生の女子生徒は「負けそうになったときも一生懸命、全力で応援したい」と意気込みます。

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【エースの悔しさ】

しかし試合は香川大会からチームを引っ張ってきたエースの香川卓摩投手が6点を奪われる苦しい展開。9回に2点を返すなど、最後まで粘り強く戦いましたが、4対6で敗れました。試合のあと、香川投手は「23年間の歴史を変え、突破口を開くことはできたが、甲子園で勝つことの難しさを感じた」と悔しさをにじませました。

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【古豪復活へ 続きは後輩に】

香川投手は試合が終わってすぐに、ある選手に声をかけました。
2年生で3番を打ち、新チームではキャプテンになる予定の谷口聖弥選手でした。「泣くなよ。次の代はお前がチームを引っ張って甲子園に行ってくれ」。香川投手から声をかけられた谷口選手は「香川さんたちに甲子園に連れてきてもらった。プレッシャーもあると思うがチームをまとめて先輩を超えたい」と決意を語りました。
「伝統のストッキングに7本目の線を入れて歴史を刻むチームになる」。古豪復活の続きは新チームを担う後輩に託されました。

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 (甲子園取材班・武田善宏/橋野朝奈)

 

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「仮面球児」を見つけた

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「仮面球児」を見つけた。

4年連続9回目の出場を果たした山梨学院のノックを取材していたときだ。

 

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内野の選手たちが装着するこの仮面。

 ボール競技の試合中に顔からボールを守るためにつけるフェイスガードだ。

 ことしの春、練習中に内野手の1人が顔にボールを当てて、大けがをしたのがきっかけだった。

山梨学院では守備の練習の際に、内野手全員が仮面をつけるようになったという。

 

効果は、意外なところに現れた。

 

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 セカンド 菅野秀斗選手:

ボールに対する恐怖心がなくなり、グローブと顔の距離が近くなりました。

バウンドに合わせて、足を使うことで、守備範囲が広がりました。

 

実際、山梨大会は5試合で、失策はわずかに1つ。

ファインプレーも相次ぎ、山梨県内で最大のライバルの東海大甲府との決勝も、ぎりぎり守り勝つことができたのだった。

 

「仮面球児」で磨いた鉄壁の守備を甲子園で試すチャンスは10日の第2試合。

熊本大会5試合で52安打32得点、強打で勝ち上がってきた熊本工業だ。

相手にとって、不足はない。

【甲子園取材班:工藤大知記者】

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もう一度 あの場所へ

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もう一度、あの場所に戻ってやり直したい。

 

そう思うときって、ないだろうか。

滋賀の近江高校の林優樹投手と有馬諒選手のバッテリーこそ、そのことばがよく似合う。

 

去年の夏、秋田の金足農業との準々決勝。

県立農業高校の躍進、現プロ野球・日本ハムの吉田輝星投手の力投で、甲子園には「金農旋風」が巻き起こっていた。

近江が1点リードして迎えた9回ウラ、マウンドの林投手は複雑だった。

 

林 優樹投手:

球場全体が金足農業を応援している感じで、投げていてやりにくかった。

 

ノーアウト満塁の場面。

 

想定外だったツーランスクイズ

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あまりに劇的な幕切れで、近江の2018年の夏が終わった。

 

頭が真っ白になって、何も考えらなかった。

 

林投手は今でもついきのうのことのように、そう振り返る。

 

林投手は1年間で、絶対的なエースに成長。

有馬選手は新チームのキャプテンとなった。

セカンドの見市智哉選手やショートの土田龍空選手、レフトの住谷湧也選手など、去年のあの1球の怖さを知る6人がチームに残っているのも心強い。

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有馬 諒主将:

バッテリーの力だけでここまで来られた訳ではない。

チーム一丸となって、全員が笑って終われる夏にしたい。

 

2019年夏。

状況は違っても、もう一度、あの場所に戻ってくることはできた。

2人にとって、止まっていた時間が再び、動きだす。

今度はやり返す番だ。

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【甲子園取材班:高井萌子記者】

 

 

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お題「飲む」

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投句のしめ切りは、8月14日(水)午後7時です。放送は8月16日(金)夜11時台です。     

『ぼやき川柳』関西発ラジオ深夜便(毎月第1・第2・第3金曜日 夜11:05~)11時台にお送りしています。

選者は、川柳作家の大西泰世さんです。

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日々の生活のあんなことこんなこと、
5・7・5と指折って皆様とともに楽しみたいと思っています。
ぼやき川柳へどんどん句をお寄せ下さいね。

川柳は、目で見てまた耳で聞いて、楽しむ文芸でもあります。
「リズム良く」という事も考えながら句作して下さい。
~ 川柳作家 大西泰世さん ~


川柳の投句方法

パソコン・スマートフォンからの場合
メールフォームをご使用ください。

お葉書の場合
〒 540 - 8501
NHK大阪放送局 「関西発ラジオ深夜便・ぼやき川柳」係

ファックスの場合
FAX 06-6937-6050

※投句は自作で未発表のものに限ります。


8月のぼやき川柳大賞

お題『切符』(2019年8月9日)
「あの肥えた妻とも同じ切符代」千葉県 安田蝸牛
「改札でポケット全部裏返す」 高知県 青木よしはる
「この私安売り切符しか買わぬ」兵庫県 七夫

お題『泳ぐ』(2019年8月2日)
「あの美女も水に入れば犬かきか」    愛知県 中神立善
「回遊魚寿司(すし)になっても回遊し」 埼玉県 ダサい治
「養殖の鯛(たい)は生けすで伏し目がち」岡山県 光畑勝弘
「一日を泳いでみても金魚鉢」      奈良県 渡辺勇三

7月のぼやき川柳大賞

お題『花火』(2019年7月19日)
「花火師に向いてなかった雨男」    熊本県 つくるちゃん 
「どこ行くの花火のようなまつ毛付け」 山梨県 南アルプスのてっちゃん
「おばあちゃん花火見ましょう二階から」奈良県 西脇龍太郎

お題『汗』(2019年7月12日)
「大相撲汗がとびこむお茶の間に」  兵庫県 野口四郎
「職人の無口の汗にほれた妻」    大阪府 樋川眞一
「汗かいて立ち枯れぬようビール飲む」新潟県 柳村光寛

お題『焦る』(2019年7月5日)
「女房のハンカチで拭く冷えた汗」  静岡県 鈴木敬盛
「金魚すくい遊ばれているかも知れぬ」愛知県 小出順子
「発車前思ったよりも熱い蕎麦(そば)」千葉県 ジャック天野

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北照高校に勝利を招く猫

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北照(南北海道)は、2年連続での甲子園出場。しかし、その道のりは平たんではありませんでした。春の北海道大会では地区予選で敗退し、「史上最低レベル」とまで言われました。そんなチームの支えになったのが、寮に住みついた1匹の野良猫でした。

 

幸運を呼ぶ突然の訪問者


 

野良猫がやってきたのは、春の大会でふがいない成績に終わり、チームがどん底にあったことし5月。突然、野球部の寮の前に姿を現し、ご飯の残りをあげるとすぐになついたそうです。あまりのかわいらしさに、校長の許可をもらって、部で世話をすることを決めました。つけた名前は「スラパン」。ユニフォームの下に着用する「スライディングパンツ」に由来します。

 

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 チームが成長 公式戦無敗に


 

 「スラパン」が仲間に加わってから、不思議なことに、どん底だったチームの状態がみるみる上がっていきました。南北海道大会を順調に勝ち進み、決勝では、延長14回までもつれた死闘を制して、2年連続5回目の夏の甲子園出場を決めたのです。その決勝で、193球の完投を見せ、勝利に大きく貢献したのが、3年生の桃枝丈(もものえ・じょう)投手でした。

 

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実は、桃枝投手、「スラパン」に最初にご飯をあげた部員でした。「スラパン」と出会ってから著しい成長を見せ、2か月で球速が8キロアップ、142キロまで出せるようになりました。南北海道大会では7試合中、6試合を完投し、頼れるエースに成長しました。

 

 変えたのはスラパン?


 

日々、厳しい練習と向き合う部員たちにとって、「スラパン」とふれあう時間は、この上ない癒やしになりました。練習の疲れや試合へのプレッシャーなど、すべてを忘れることができたと言います。さらに、協力して「スラパン」の世話をすることで、いつしか、チームとしての連帯感が高まっていきました。

 

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 猫との妙な縁


 

北照は、2013年のセンバツ大会では2勝をあげて、ベストエイトに入りました。実は、この時も野球部の寮に白猫の「トミ」が現れ、みんなでかわいがりました。当時のエース、大串和弥(おおくし・かずや)さんも「トミがいたからセンバツのベストエイトに残れたと思う。今年こそ悲願の夏の甲子園初勝利を成し遂げて欲しい」と願っています。

 nekoneko7.jpg北照高校時代の大串さん

 

 いよいよ初戦、猫の手も借りて


 

北照の選手たちは、先月28日に関西に入り、初戦に向けた調整を進めてきました。試合が近づき、緊張感が増すなか、スラパンの写真を見て、リラックスしているということです。桃枝投手は「初戦もスラパンの力を借りて頑張りたい」と話していました。

 

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チームに幸運を呼んだ猫が、甲子園でも勝利を招くか。北照は、悲願の夏の初勝利に向け、あす(11日)、岐阜の中京学院大中京との初戦に臨みます。

 

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【甲子園取材班 佐藤海志カメラマン】
         

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熊本工業 「古豪」から「強豪」復活へ第一歩

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100年以上の歴史がある夏の甲子園で、伝統校のひとつとして、すぐ頭に浮かぶ学校のひとつ、熊本工業。6年ぶりの大舞台は延長12回、史上21人目となる山口環生選手の劇的なサヨナラホームランで初戦を突破し、夏の甲子園で通算30勝目の節目の勝利を挙げました。背景には、ことし就任したばかりの新監督の”強豪復活”にかける強い思いがありました。

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【延長12回の劇的勝利】
山梨学院との1回戦。延長12回、息詰まる攻防に決着をつけたのは、熊本工業の7番・山口選手が豪快にバックスクリーンに運んだサヨナラホームランでした。劇的な勝利は夏の甲子園で通算30勝目。ことし4月に就任したばかりの田島圭介監督は、「頭が真っ白になった。率直にうれしい」と喜びをかみしめました。

 

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【伝統校・復活の夏】
グレーが基調のユニフォームに「熊工」の漢字。戦前の中等野球時代から甲子園のファンをわかせてきた熊本工業は、昭和7年夏に初出場して以来、準優勝3回、今大会が春夏あわせて実に42回目の甲子園です。

 

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「強打」が伝統的なチームカラーで、OBには現役時代に「弾丸ライナー」の異名で知られ、巨人の監督としてもV9を達成した川上哲治さんらプロ野球で実績を残したそうそうたる強打者が名を連ねています。しかし、夏の甲子園は去年までの10年間、秀岳館や九州学院などの台頭もあってわずか2回の出場にとどまり、今回が6年ぶりの大舞台でした。

 

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【伝統校率いる青年監督】

その熊本工業を率いるのが就任1年目の38歳、田島監督。自身も熊本工業のOBです。「強い熊工」に憧れ、中学3年生だった平成8年夏、「奇跡のバックホーム」と呼ばれるプレーが今も語りぐさになっている松山商業との決勝をみて、「自分も熊工で甲子園に出て活躍したい」という思いが強くなったと言います。2年生からエースとなりましたが甲子園の土を踏むことはできませんでした。それだけに甲子園から遠ざかる母校への思いは人一倍強く、「もう一度、強い熊工にしたい」とチームの立て直しに取り組んだのです。目指したのは伝統の強打に加えて「粘り強い野球」です。そのために練習ではコミュニケーションを重視し、選手それぞれが自分で展開を理解し、状況判断できるようワンプレーワンプレー、おろそかにすることなく徹底的に取り組んだのです。そしてつかんだ甲子園への切符。監督として初めて立つあこがれの舞台に、田島監督は、「甲子園の流れや雰囲気を感じながら思い切ったさい配をしたい」と意気込んで初戦に臨みました。

 

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【ハマった初さい配】
試合は2点を先制される苦しい展開でしたが、4回に同点に追いつき、緊迫した展開に。3年生の先発・蓑茂然投手はランナーを出しながらも
粘り強いピッチングを続けていましたが、5回90球を投げたところで、みずから「相手打線にタイミングを合わされている」と監督に伝え、
田島監督は6回から2年生の村上仁将投手にスイッチ。村上投手はここから期待に応えて6イニングを無失点に抑えました。先発投手が緊迫した場面でも冷静に状況を分析し、みずから交代のタイミングを監督に告げた様子は、コミュニケーション重視の練習で培った選手の成長を感じさせました。

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バックも堅い守りでピッチャーをもり立て、2対2のまま、迎えた延長12回のウラ。13回からのタイブレークも頭によぎる中、ワンアウトからここまで4打席ノーヒットの7番・山口選手に打席が回ります。この試合、山口選手はタイミングが合っておらず田島監督は、代打の起用も考えたと振り返りましたが、「1発長打のある山口を信じて、”自分のスイングをしてこい”」とそのまま打席に送りました。

 

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その山口選手は初球の速球を完ぺきにとらえて史上21人目となるサヨナラホームラン。伝統の強打に「粘り強い野球」をミックスさせ、監督としても甲子園初勝利をあげた田島監督。試合後は「選手に感謝したい。まずはひと安心です」と胸をなで下ろしました。

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【「古豪」から「強豪」復活へ】
実は意外にも熊本県勢は、まだ夏の甲子園で優勝したことがありません。田島監督は、「熊本工業が”古豪”と言われるのは心が痛い。もう1回、”強豪”に戻れるようにしたい。頂点はまだまだだが、1つ勝てたことは自信になる」と言葉に力を込めました。6年ぶりの夏の甲子園勝利で勢いをつけ、多くの先輩たちも成し遂げることができなかった全国制覇へ。熊本工業の新たな挑戦が始まりました。

 

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岡山学芸館 アクシデント乗り越えチーム一丸で勝利!

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終盤の集中打で逆転し、春夏通じて甲子園初勝利をあげた岡山学芸館。

アクシデントを乗り越え、チーム一丸となっての逆転勝利でした。

 

いきなりのアクシデント


 

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古豪の広島商業との初戦に臨んだ岡山学芸館。

しかし1回、いきなり先発の3年生、丹羽淳平投手にアクシデントが起きます。

ツーアウトのあと、3番バッターの強烈なピッチャーライナーが顔を直撃しました。

丹羽投手はそのままマウンドに倒れ込み、担架で運ばれて途中交代。

佐藤貴博監督が最も頼りにする投手のいきなりの離脱です。

 

"丹羽のために"とリリーフが好投


 

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急きょ、2回からリリーフしたのは同じ3年生の中川響投手。

監督からは早めの継投もあると言われ、試合前から投球練習をして準備していました。

「この試合で負けたら丹羽が次の試合に出られない。丹羽のために自分がしっかり抑えて勝つ」と気合いを入れてマウンドに上がりました。

試合は6回を終えて2対4とリードされるも、中川投手は粘りのピッチングで接戦のまま終盤に入りました。

 

丹羽が7回表にベンチに戻る


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一方、救急車で病院に運ばれた丹羽投手。

検査を受けた結果、左ほほの骨折と診断されました。

医者からは「安静にした方が良い」と言われた丹羽投手。

それでも「せめてベンチには戻して下さい」と訴え、ほほを大きく腫らした状態で7回表にベンチに戻りました。

 

より高まったチームの団結力


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7回ウラ、守備を終えてベンチに戻った選手たち。丹羽投手の姿を見ると、キャプテンの好田凌選手らが声をかけました。

「お前のために絶対終わらさないからな」。

この言葉でベンチ全体が盛り上がりました。

知念大輔選手は「僕らはチームワークが良く、自分ではなく誰かのためにという気持ちはどこのチームよりも強い自信がある。だから、丹羽をもう1度、マウンドに立たすという思いで一致団結しました」と話します。

また、丹羽投手もチーム雰囲気の良さに「いける」と感じたといいます。


"丹羽を次の舞台へ" 逆転勝利呼び込む


 

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その言葉通り、チームは8回ウラ、反撃に出ました。

1点差としたあと、さらに6番の2年生、岩端慶明選手。

「丹羽さんのためにどうしても打ちたかった」と2点タイムリーツーベースで逆転。

「丹羽を次の舞台へ」。

不測の事態でより一層強めたチームの団結力が逆転勝利を呼び込みました。

 

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丹羽投手は「逆転したときは涙が出そうになった。担架で運ばれたときは何も考えられなかったが、チームメートを信頼して良かった」と笑顔で話していました。

 

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どん底も見てきた

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一度はどん底を体験した選手がいる。

明石商業3年の宮口大輝投手だ。

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去年秋の近畿大会の準々決勝で4安打完封。

チームをセンバツ出場に導いた立て役者のひとりと言っていい。

夏に向けては2年生の中森俊介投手とダブルエースとしての活躍が期待されもした。

でも、兵庫大会はベンチに入れなかった。

右指のけがで調子が上がらなかったのだ。

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悔しかった。

でも、腐るのはもっといやだった。

ボールは投げられなくても、バッティング練習をする仲間たちのためのキャッチャーならできる。

練習中の声出しで仲間たちを励ますことだってできるはずだ。

 

下積みに徹する宮口投手の存在が、チームの結束を高めたのかもしれない。

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重宮 涼キャプテン:

センバツはあいつがいたから出場できました。

夏の甲子園に今度は自分たちがあいつを連れて行こうと思いました。

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2年生エース 中森俊介投手:

1年生のころから宮口さんみたいなピッチングがしたい、追いつきたいと思って練習してきました。

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宮口さんは「この夏はおまえの力が必要になるから頑張れ」と励ましてくれました。

兵庫大会で苦しい場面があっても、この言葉があったから頑張れたと思っています。

 

甲子園の出場メンバーを決めるときだった。

コーチ陣や3年生から狭間監督に提案があったという。

 

宮口だけはメンバーに入れてほしい。

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狭間善徳監督:

調子が上がらないときもメンバーのためによく頑張っていた。

センバツ出場を決めた宮口の存在はチームにとって大きいと判断しました。

 

つらい時期を支えてくれた仲間たちがいる。

今度は自分がピッチングで恩返しをする番だ。

 

明石商業は大会6日目の11日、埼玉の花咲徳栄高校との初戦に挑む。

【甲子園取材班:金 麗林記者】

 

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重い病気を乗り越えた先に

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憧れの「甲子園」に来られた。

でもその道のりは平たんではなかった。

 

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栃木の作新学院の松尾翼選手の話をしてみたい。

 

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野球を始めたのは小学校1年生のとき。

2つ上の兄がやっていたのがきっかけだった。

当時の将来の夢は「プロ野球選手」。

父の英夫さんと日が暮れるまで練習していた。

練習が終わったそばから「あしたも野球がしたい」と言いだす少年だった。

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「庭でティーバッティングを毎日100球のノルマを課しても、自分から進んで打ち込んでいたのを覚えています」。

 

英夫さんは懐かしそうにそう話す。

 

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中学3年生のときだった。

原因不明の頭痛のため、病院で検査をしてみると、診断結果は「脳動静脈奇形」。

10万人に1人が発病する病気だった。

母親の年江さんは「この子の将来はどうなるのだろう」と不安に押しつぶされそうになったと言う。

 

 

手術をして作新学院へ

病気の名前を聞いたときの松尾選手の反応は両親にとっても意外なものだった。

 

「手術はいつするの?すれば治るのでしょ?」

 

地元の作新学院で野球がやりたい。

作新学院で甲子園に出たい。

 

手術をすることに迷いはなかった。

 

予定より5時間長くかかった難しい手術は無事に成功。

高校は迷わず作新学院を選んだ。

 

甲子園へ

作新学院では2年生からベンチ入り。

3年生で、セカンドのレギュラーをつかんだ。

 

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松尾翼選手

去年の甲子園は初戦で敗れて、悔しい思いをした。

ことしは絶対に勝って校歌を歌いたい。

 

作新学院は大会6日目の11日、第1試合で福岡の筑陽学園との初戦に挑む。

重い病気を乗り越えてきた松尾選手ならきっと熱いプレーを見せてくれるはずだ。

【甲子園取材班:高橋 哉至記者】

 

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作新学院 "みずから呼吸する"野球を

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夏の甲子園を制した3年前以来の勝利を挙げた作新学院(栃木)。延長戦での劇的勝利のかげには、伝統校復活を成し遂げた監督が「みずから”呼吸する”」と、選手たちに独特の言葉で伝えた、こだわりの野球がありました。

 

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【1つ勝つ難しさを痛感】
初戦の筑陽学園戦。作新学院は2点リードの9回ツーアウトから同点とされる重苦しい雰囲気を振り払い、延長10回、2点を勝ち越して競り勝ちました。夏の甲子園での3年ぶりの勝利に、小針崇宏監督は、「甲子園で1つ勝つことがどれだけ難しいか、あらためて肌で感じた」と胸をなで下ろしました。

 

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【“みずから呼吸”する野球】
36歳の小針監督は2006年に作新学院の監督に就任。ここから春夏合わせて12回、チームを甲子園に導いています。3年前には今井達也投手(現・西武)を擁して54年ぶりの全国制覇を果たすなど伝統校を見事に復活させました。その小針監督が目指すのは、「選手が自分たちで“呼吸”する野球」。監督の指示を待つのではなく、試合展開を見て、選手が自分で考えて動けるようになってほしいという思いを、独特の言葉で伝えています。ふだんの練習でも選手たちには、常に準備を怠らず、プレーに反応・判断し、実行に移すことが大事だと繰り返し指導してきました。

 

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【選手が“呼吸”して躍動】
筑陽学園戦では、小針監督の指導を選手が体現した場面がありました。9回ツーアウトから追いつかれた直後。延長戦に突入し、重苦しい雰囲気が漂いましたが、小針監督はベンチ前で円陣を組み、「この回、攻めてすぐに勝ち越そう」と選手たちに伝えました。そして10回の攻撃。先頭の福田真夢選手はヒットで出塁し、次のバッターの初球で、いきなり盗塁を成功させて、勝ち越しのチャンスを作ったのです。アウトになれば、相手を勢いづかせてしまうかもしれない場面。盗塁は、小針監督からのサインではなく、福田選手みずからの判断でした。俊足の福田選手は、小針監督から「いけると思ったら、自分の判断で走れ!」と言われています。福田選手は事前に相手投手の映像を確認し、試合中もベンチから投球モーションをつぶさに観察していたと振り返りました。福田選手は、「キャッチャーの肩は強いが、ピッチャーからのけん制は多くない。だから思い切ってスタートできた」と胸を張りました。まさに、小針監督が伝えてきた「自分で“呼吸”する野球」を甲子園でみせた瞬間でした。

 

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【挑戦者の野球】
福田選手の盗塁で作ったノーアウト二塁のチャンスから、今度は小針監督が仕掛けました。バッターが追い込まれてから出したサインは「ヒットエンドラン」。ランナー二塁からのヒットエンドランは、バッターが空振りすれば、一瞬にしてチャンスがつぶれる可能性もある、大胆な作戦です。結果、バッターは空振り三振となりましたが、二塁ランナーの福田選手は抜群のタイミングでスタートを切り、形は三塁への盗塁が成功。

 

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ワンアウト三塁となったことで、相手の内野手は前進守備をとらざるを得なくなり、3番・中島義明選手が前に出てきていたセカンドの脇をしぶとくゴロで抜いて、勝ち越し点をもぎ取りました。

 

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「選手に勝たせてもらった。作新らしい野球をしてくれた。次の試合も思い切って攻めていきたい」と小針監督。選手たちが「みずから呼吸して」グラウンドを駆け回り、初戦で目指す野球を見事に実践した作新学院は3年ぶりの全国制覇を目指します。

 

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近江高校 あのバッテリーが甲子園に帰ってきた!

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 去年の夏に味わった悔しさをバネに甲子園に戻ってきた滋賀の近江高校のバッテリー。

初戦で敗れたものの、一回り成長した姿を見せました。

 

去年の悔しさを晴らすために


 

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 金足農業―近江 9回裏金足農業の2点スクイズ(去年8月18日)

 

近江の林優樹投手キャッチャー・有馬諒選手のバッテリー。

2年生だった去年の夏の甲子園準決勝であの吉田輝星投手を擁する金足農業と対戦。

1点リードの9回、ノーアウト満塁でまさかのツーランスクイズを決められてサヨナラ負けしました。

 

有馬諒選手
あの悔しさを晴らすためにこの1年間やってきた

 

 

主将と絶対的エースとして成長


 

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 有馬選手は新しいチームでキャプテンに就任。

 

去年は3年生がいてのびのびプレーすることができたけど、キャプテンになってチーム全体を見るようになった

  

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一方、林投手はことしの近江大会では26イニングを投げて失点はゼロ。

持ち味の変化球に加えて、速球のキレに磨きをかけて絶対的なエースに成長しました。

2人は去年の夏の悔しさを糧にチームを引っ張り、再び甲子園の切符を手に入れました。 

 

最後まで諦めない姿を見せる


 きょうの初戦の相手、東海大相模は積極的な攻撃や走塁を仕掛ける「アグレッシブベースボール」。

この試合でも盗塁やエンドランを狙ってきました。

すると、プレッシャーに感じた近江の守備にミスが出始め、これをきっかけに失点を重ねて6回までに5点を先制されます。

 

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それでも、キャプテンの有馬選手は、去年の金足農業の試合で経験したように試合は何が起こるかわからないと、あきらめずにチームメートを鼓舞し続けました。

 「まだまだいける」

 林投手も味方の守備が乱れる中でも粘りのピッチング。

6点を奪われたものの、打たれたヒットは6本に抑えて9回を1人で投げ抜きました。

 

再びの甲子園で “悔いは無い”


  試合は6対1で敗れましたが、2人がそろって口にしたのは「悔いはない」という言葉でした。

 

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林優樹投手
有馬と日本一のバッテリーを目指しながら、1年間、この場所に戻ってくることを考えてやってきたので、グラウンドに立ててとてもうれしかったです。

 

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有馬諒選手
去年の悔しい敗戦から経験を積んでここまで来ることができた。最後まで諦めない姿を見せることができたので、笑って終われます。

 

 

 

 

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勝つイメージならできている

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甲子園で勝つ。

ことばにすれば、6文字でしかないのに、ここまでたどりつくため、どれだけ練習しただろうか。

令和最初の延長戦を制して2回戦に進んだ富山の高岡商業を取材していて、あまり見慣れない光景を見つけた。

 

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夕方からの2時間の練習がようやく終わったと思ったときだった。

再び選手たちが守備位置につきはじめたのだ。

「ツーアウト!」。

キャッチャーの声が響く。

 

練習は終わったはずじゃないのか?

私の心の声がそう叫ぶ。原稿の締め切り時間が迫っていたのだ。

焦る気持ち半分で、私は目をこらすしかない。

 

ピッチャーが投げるふりをすると、バッター役の選手がピッチャー前にゴロを転がす。

ピッチャーはあわてずに処理して、ファーストへ送球。

そのときだった。

 

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“イェーイ!”

 

選手たちは笑顔で叫びながら、猛スピードにマウンドに駆け寄ってきた。

私があっけにとられていると、マウンドに円陣が組まれ、その中心には最後にゴロを処理した投手の姿があった。

ヒーローインタビューが始まった。

 

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“5回から9回まで0点に抑えましたが、きょうのピッチングは?”

“打っては逆転のホームラン、感想は?”

 

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聞き手のアナウンサーは選手。

マイクは、さっきまで飲んでいたペットボトルだった。

 

気になって、本当の練習終わりに聞いてみたら、それは「勝つ練習」

おふざけでやっているのではなく、真剣なメンタルトレーニングだった。

 

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高岡商業キャプテン 森田朝陽選手

勝つイメージをつくることでモチベーションが上がります。

勝つイメージがないと試合は戦えない。

いいイメージが頭の中にできるので、大きな意味があります。

 

大会7日目の12日の第4試合で、鹿児島の神村学園と戦う高岡商業。

どんな展開になってもあきらめない。

勝つイメージならもうできている。

【甲子園取材班:斉藤光峻記者】

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明石商業 決勝打は"苦笑い"のおかげ!?

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ことしのセンバツでベストフォーに入った明石商業。

きょうの花咲徳栄との接戦を制し初戦を突破しました。

勝負を決めたタイムリーヒットのウラには監督の“苦笑い”がありました。 

 

大舞台でのチャンスで緊張


 

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 明石商業のキャプテン、重宮涼選手。

同点の7回、ノーアウト一塁三塁の場面で打席が回ってきました。

しかし、この1打逆転のチャンスに平常心を保つことができませんでした。

満員の4万4000人が見守る甲子園の雰囲気にのまれたといいます。

「球場中から拍手をしていただいたので、初めての感覚で緊張して舞い上がってしまいました」。

 

スクイズ失敗


 

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ここで狭間監督から出たサインはスクイズ。

しかし、重宮選手はボールをバットに当て損ねてファウルとなります。

「ど真ん中のボールだったのにやってしまったなと」。

 

監督の苦笑いで気持ち切り替え


 

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ここで重宮選手がベンチの狭間監督を見ると、“苦笑い”をしていました。

この監督の表情を見て、落ち着くことができたといいます。

そして、次に監督から出たサインは「打て」の指示でした。

「監督に託されたので、やってやろうと気持ちが切り替わりました」。

 

勝負を決めるタイムリーヒット


 

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このあと、ツーストライクと追い込まれ、

重宮選手はバットを短く持ち、ステップをほぼ踏まないバッティングに切り替えます。

ボールが手元まで見極められるようにコンパクトにスイングするためでした。

 

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そして、5球目の変化球を逆らわずにライト前にはじき返してタイムリーヒット。

これが決勝点となりました。

監督の“苦笑い”で気持ちを切り替えて勝負を決めた重宮選手。

この夏の甲子園で目指すのは春のセンバツでは叶わなかった優勝です。         

 

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「1戦1戦、戦うだけなんですけど、日本一を目指していきたい」。

 

 

 

 

 

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8月16日(金) - 17日(土)<潮岬沖に消えた空母『信濃』>(4時台)ほか アンカ ーは中村宏!

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【今週のラジオ深夜便】
ラジオ深夜便、8月16日(金)‐17日(土)は大阪のスタジオからお送りします。『らじる★らじる』や『radiko』でも聞くことができます。

「関西発ラジオ深夜便」お便り募集
第1・3週金曜『中村宏アンカー』、第2週金曜『住田功一アンカー』が担当しています。みなさんのお便りを募集しています。


16日(金)23時台

『列島くらしのたより』京都府南丹市・柳生みどりさん

『ぼやき川柳』
 投稿フォームはこちら
 放送2日前の水曜日、よる7時締め切り。投句お待ちしています!
 選者は川柳作家の大西泰世さん=写真=です。

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◆17
日(土)午前0時台

アジアリポート
  岩本由樹さん(タイ・バンコク)
  野村幸代さん(フィリピン・バリワグ)

みんなのパラスポーツ』水泳
  パラリンピック銀メダリストで義足アスリートの山本篤さん=写真右=がご案内
  きき手は狩野史長アナ=写真左=
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◆17日(土)午前1時台
『上方落語を楽しむ』
  笑福亭枝鶴「くっしゃみ講釈」
  解説は落語作家・くまざわあかねさんです。


◆17日(土)午前2時台前半『かんさいストーリー』
  眉村卓・作『僕と妻の1778話』より短編3話を
  大阪局・大橋信之アナウンサー=写真=の朗読でお送りします。

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◆17日(土)午前2時台後半『ロマンチックコンサート』
<坂本冬美 アルバム『ENKAⅢ』から>
 「ふたりの旅路」、「大阪ラプソディー」ほか。

◆17日(土)午前3時台『にっぽんの歌こころの歌』
<石川さゆり特集・第1弾
 「津軽海峡・冬景色」、「能登半島」ほか。

◆17日(土)午前4時台『明日へのことば』
<潮岬沖に消えた空母>
  幻の航空母艦「信濃」の乗組員だった垣戸博之さん=写真=の証言
  ききては、和歌山局・押尾駿吾アナ。

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 『ラジオ深夜便』はラジオ第1で23時05分から午前5時まで放送。FMは午前1時から5時まで同時放送。

番組ホームページ<https://www4.nhk.or.jp/shinyabin/の番組表カレンダーの放送日をクリックすると、時間帯ごとの予定がご覧いただけます。

関西発ラジオ深夜便の聴き逃しサービスは週明けの月曜18時から配信します。 

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監督も "まさか"の大活躍 その背景は・・・

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7年ぶりの夏の甲子園で初戦を突破した山口の宇部鴻城。打線を引っ張ったのは地方大会では不振だった9番バッターでした。「これだから野球は分からない」と監督を驚かせた活躍の裏には…

 

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地方大会ではすぐに代打


宇部鴻城の9番バッターはセンターを守る河村勇飛選手。守備範囲の広さと足の速さを買われてレギュラーの座をつかみました。しかし、積極的な代打策をとるのが尾崎監督。山口大会ではチャンスを目の前にたびたび河村選手に代打を送り、打席に立ったのは6試合でわずかに11回。悔しさを胸にしまいながらプレーを続けていました。

「本当に打てなかったのでしかたがないことだが、とても悔しかった」(河村選手)。


悔しさを胸に振りまくる


少しでも長く甲子園でプレーがしたい。

河村選手は甲子園が決まったあと、自主的に打撃の強化に取り組みました。全体練習が終わったあと家に帰ってから、ひとりで黙々とバットを振り続けたといいます。その数は1日500スイング以上、夏の大会までより倍以上に増やしました。
きのうの前日練習、河村選手はフリーバッティングの打球に確かな手応えを感じていました。

「思い切り振るだけ。ちょっとずつ調子は上がっている」(河村選手)。

  

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代打を出される可能性も


迎えた宇和島東との試合。最初の打席は2回、ツーアウト一塁二塁と先制のチャンスで回ってきました。実はこのとき尾崎監督は「先制点がどうしても欲しい」と代打を送ることも考えていました。しかし、まだ序盤、いくら積極策の尾崎監督でもその決断はできませんでした。

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 監督もチームメイトもまさかの大活躍


ツーボールからの3球目、速球をはじき返した河村選手の打球はレフトへ。タイムリーツーベースとなってチームに貴重な先制点をもたらしました。

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ベンチは大盛り上がり「勇飛が打てるなら俺たちも」と一気にスイッチが入りました。河村選手は続く打席でもタイムリーヒットを打ち3安打3打点、チームは15安打で7点を奪い宇和島東に打ち勝ちました。

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試合後「まさかの活躍。これだから野球は分からない」と思わず笑みがこぼれた尾崎監督。「チームを勢いに乗せ勝利につながった。本当によくやってくれた」と最後まで手放しで河村選手をたたえました。その10メートルさきには、記者たちに囲まれて照れくさそうに受け答えをするヒーローの姿が。その表情には打った喜びとともに、9イニング最後までグラウンドに立ち続けた充実感が漂っていました。

【甲子園取材班 足立隆門記者】

 

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海星 「打てそうで打てない投手」の秘密とは?

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 長崎の海星高校のエース、柴田※蓮人投手。


夏の甲子園で17年ぶりにチームを勝利に導いたピッチングはつい最近、身につけたものでした。

 

「打てそうで打てないピッチャー」


 

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きょうの聖光学院との初戦に先発した柴田投手。

ボールを微妙に動かして打たせてとるピッチングで強打の聖光学院を2点に抑え、完投勝利をあげました。

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 その柴田投手について聖光学院の斎藤監督は「打てそうで打てないピッチャー。動くボールでより強くバットが振れず、打線が線にならなかった」と称賛しました。

 

地方大会初戦で危機感


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しかし、柴田投手がこのピッチングを身につけたのは実は、先月の地方大会の途中からでした。

柴田投手の速球は 最速133キロ。

低めにコントロールして打たせて取るピッチングが持ち味でした。

しかし、1か月ほど前の7月15日の地方大会の初戦で2本のホームランを打たれて危機感を覚えます。

「打たれたのは2本とも素直なまっすぐだった。これからどんどん相手も強くなるのでこのままではいけない」

 

大会途中にもかかわらずピッチング見直す


 

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そこで、大会中にもかかわらず、ピッチングを見直しました。

それは、微妙に横に動く速球を投げること。

ボールを握るときに人差し指と中指の間隔を狭めたり、左右にわずかにずらして握ったりすることで、ボールが左右に動く速球になるということです。

地方大会2回戦が終わったあとからさっそく試行錯誤を始めた柴田選手。

決勝では1失点で初めて完投でき、自信がついたといいます。

「序盤をしっかり抑えて流れをつかむことができた」。

 

甲子園でも動くボールで


 

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それでもきょうの甲子園初戦は強打の聖光学院との対戦。

海星高校の加藤監督は先発の柴田投手について「相手打線が一巡するまでもてば良い」と思っていました。

 

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しかし、柴田投手はここでも新たに身につけた動く速球で聖光打線を翻弄。

リードを広げた直後の6回、ワンアウト1塁の場面でもスライダー気味に変化させた速球でダブルプレーに打ち取り、相手に流れを渡しませんでした。

 


完投でチームを17年ぶりの勝利に


 

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 さらにホームランを打たれて1点差に迫られた9回。

マウンドにチームメートが集まり、「9回でも1回でも意識することは変わらない」と声をかけられました。

これで気持ちを切り替えた柴田投手。

ここも磨いた動く速球を中心に打たせて取るピッチング。

完投で海星を夏の甲子園、17年ぶりの勝利に導きました。

 

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柴田投手は「野手を信頼して、次の試合も持ち味の動くボールで内野ゴロを打たせて完投を目指したい」と話していました。

【甲子園取材班:竹中侑毅記者】

 

 

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