11月に入って最初の朝、今シーズン最も気温が下がったところが相次ぎ、多くで10度を下回りました。朝晩の冷え込みは、このあと週末にかけて続きそうです。
この先3日間の最低気温です。奈良、彦根は連日10度を下回るでしょう。空気が冷たく感じそうです。
来週になると季節が逆戻りしそうです。週明けの大阪の最低気温は15度を下回らない日が続きそうです。10月上旬並みの日もあり、1か月くらい前の気温となりそうです。
日中も暖かくなりそうです。来週は最高気温が20度を超える日が続きそうです。5日月曜日は23度、6日火曜日は24度、また、8日木曜日も23度と、10月中旬並みの気温となりそうです。気温の変化の原因は、上空の空気が入れ替わるからです。
週末にかけて上空は寒気に覆われる見込みです。まだ朝晩を中心に冷えるでしょう。
ところが、来週になると徐々に寒気が北上し、近畿地方には代わって南から暖かい空気が流れ込んでくるでしょう。
暖かさは戻ってきますが、木々の色づきは足踏みとなるかもしれません。「こうよう」には葉が赤く色づく、「紅葉」と、黄色く染まる「黄葉」の2種類があります。赤くなるものというとイロハカエデ、黄色くなる代表的なものといえばイチョウですね。こちらはサクラの葉ですが、黄色い部分と赤い部分とがありますよね。一本の木で黄色と赤の両方が楽しめるんです。
もともと葉は緑のときにも黄色の色素を持っています。ただ、緑のほうが強くて黄色が現れないんです。それが秋になると、緑の色素が分解されるため、葉が黄色く染まるんです。緑色のサクラの葉が黄色くなるのも、緑の色素が分解されるからなんです。
黄色くなった葉がさらに葉が赤くなるのは、葉が新たに赤い色素を作り出すからです。サクラの葉の中で、赤い色素が作られて、いったん「黄葉」したサクラが、次に「紅葉」するんです。2段階の色の変化が楽しめるサクラ。周囲の木が今どの段階か、じっくり見てみるのも秋ならではの楽しみです。
あす2日の予想天気図です。あす以降、大陸から高気圧が移動してくる見込みで、きょうまでの冬らしい気圧配置とは変化が見られそうです。
あすはまだ近畿北部では雲が広がりやすいものの、土日は各地で晴れ間はありそうです。お出かけ日和となるでしょう。
※予報は1日午後7時現在のものです
気象予報士 坂下 恵理(さかした えり)