世界各地の城や古戦場などの歴史的評価を行う国際会議が10月、アジアでは初めて滋賀県彦根市で開催されることになり、国宝・彦根城の世界遺産登録に向けた機運を盛り上げようと関係者は期待を込めています。
この国際会議は世界遺産の答申などを行っているユネスコの諮問機関、「ICOMOS」(イコモス)の委員会のひとつで「ICOFORT」(アイコフォート)と呼ばれ、世界各地に残されている城や要塞、古戦場などについて歴史的価値の評価や保存や活用を促す活動をしています。
2005年から毎年、世界各地で国際会議を開いていて、ことしは国宝・彦根城の世界遺産登録を目指している彦根市で、アジアで初めて開催されることになりました。
会議は今月23日から4日間行われ、およそ30か国から参加する100人余りの研究者が「城塞と都市の防御」をテーマにパネルディスカッションなどを行うほか彦根城の視察もする予定です。
彦根市の彦根城世界遺産登録推進課の小林隆主幹は「世界的には知名度の低い彦根城について専門家の方々に知っていただき、世界遺産登録への足がかりにしたいと期待しています」と話しています。