未曾有の大災害が続く今年、普段とは違う心持ちで夏を過ごした人も多かったと思います。私は災害に関わる取材を続ける中、防災士の資格を持つ11歳の眞輝君と出会いました。笑うと丸くて小さな頬がぷくっと膨らむ少年です。夏休み、西日本豪雨の被災地へ行く彼に私は同行しました。被災地では、まだあどけなさが残る少年も被害の大きさに動揺は隠せない様子で、大きな黒目が揺れているのが印象的でした。彼は私に「自然の力って本当怖いですね」と話していて、まさに自然の猛威を実感していました。
被災地での撮影は全て4Kカメラで行いました。災害の激しさを高精細な映像でこれからも記録していきたいと思います。(文・大阪局根岸宏明カメラマン)