非常に強い勢力の台風20号は、あす23日の夜のはじめからあさって24日の明け方にかけて、近畿地方に最も近づく見込みです。日本の南の海上は海水温が高い状態が続いていて、そこを台風が通ってくるため、衰えず、今の非常に強い勢力のまま接近するおそれもあります。
こちらは近畿地方での雨による浸水や土砂災害に注意すべき時間帯、警戒すべき時間帯です。浸水については、中部や南部ではあすの夜のはじめからあさっての明け方にかけて警戒が必要です。また、大雨による土砂災害には、中部や南部ではあすの夕方からあさっての昼にかけて警戒してください。
暴風と高潮です。中部や南部ではあすの夕方からあさっての明け方にかけて、北部ではあすの夜のはじめからあさっての昼にかけて暴風に警戒が必要です。また、台風の接近と満潮の時間帯が重なるため、近畿中部ではあす夜はじめからあさっての明け方にかけて警戒してください。
台風の雨雲がまだ近畿地方から離れていても、台風からの湿った空気により、近畿南部では午前中から雨となる見込みです。
雨が降り続いたあとに、台風本体の雨雲がかかってきます。近畿南部ではあすの夜以降、1時間に80ミリの猛烈な雨の降るおそれがあり、総降水量が2日で800ミリを超えるところが出てくるかもしれません。あすの夕方以降は近畿中部や北部でも雨が降る見込みです。非常に激しい雨の降るところもあるでしょう。
また、台風の接近時は暴風が吹き、瞬間的には35メートルから50メートルの突風の吹くおそれがあります。あすの夕方以降は交通機関などに影響が広がる可能性があります。早めの帰宅を心がけてください。
さらにきょう22日は台風が熱い空気を運んできたため、各地で猛烈な暑さとなりました。大阪・堺市はきょう全国一の暑さで、最高気温は39度7分でした。京都・福知山市は39度6分まで上がり、堺市とともに統計を取り始めてから最も高い気温を記録しました。
あすはきょうほどは上がらないものの、それでも35度以上の予想のところが多く、湿度が高いため、蒸し暑く感じそうです。
※予報は22日午後7時現在のものです
気象予報士 坂下 恵理(さかした えり)
出身地:茨城県日立市
趣味:ヨガ、ランニング、バッティング