あと一歩、甲子園での初勝利にわずかに届きませんでした。
試合終了のサイレンが鳴った瞬間、うなだれる人、スクールカラーの緑のタオルで涙を拭う人なども見られました。
2点リードされた7回、逆転に成功。一塁アルプスでは、全員が立ち上がって、全校応援の印である「緑のメガホン」をお互いに打ち鳴らしていました。私も思わず、周りの人たちと大きな声で選手の名前を叫んで、応援していました。あのとき、一塁アルプス600人以上の人たちの心が1つになって甲子園での初勝利を願っていました。
終盤、常葉大菊川に再逆転を許し、7ー8で試合終了。感極まる一塁アルプスでは野球部卒業生からこんな声が…。「最高の後輩たち!俺たちの誇りだ!」試合には惜しくも負けてしまいましたが、益田東らしい野球を甲子園で出し切ったからこそのエールだと実感しました。100回大会の名に恥じない、島根の野球を全国に見せつけた試合でした。
(松江放送局 小林将純アナウンサー)