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伝説のヒーロー 島津義弘

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  今夜は、あの関ヶ原で敵の大軍に血路を切り開き、故郷へ帰ったという「戦国最強クラス」武将・島津義弘を取り上げた回でした。武将で強い、と聞くと粗暴だったり冷徹だったりしそうですが、島津義弘は違いました。戦場では家臣の傷を手当てし、食べ物も分けあうなど、とても慈愛に満ち満ちた人だったと伝えられる義弘。だからこそ、のちの島津家や薩摩の人々を魅了したのでしょう。あの西郷どんが尊敬していたというのもうなずけます。

  

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 島津義弘の祖父にあたる島津忠良(ただよし 出家して日新[じっしん])が作り、薩摩武士の精神的支柱となった『日新公いろは歌』にも心を動かされました。のちの幕末、薩摩藩が倒幕運動の中心のひとつとなっていきますが、その力の源もこの「いろは歌」にあったと思うといっそう感慨深く思われます。さらにそれは、番組の最後に登場した現代の鹿児島の子どもたちにも…ほんとうに「いろは歌」の精神って受け継がれているんだなぁと感じました。

 

 『いろは歌』の「不勢とて敵を侮ることなかれ 多勢を見ても恐るべからず」、あるいは「弓を得て失ふことも大将の こころひとつの手をばはなれず」といった歌からは、島津の「団結」を感じます。「いろは歌」を通して皆が心をそろえたとき、それぞれが機械の歯車として埋没するわけでなく、個々が力をあらわす。それらが重なってチームとしての強さが生まれる、というのが島津家の本当の秘策だったのかもしれません。

 

 現代の私たちにとって、たとえば大きなプロジェクトがあって、たくさんの仲間が同じ目的に向かって「心をそろえて」いく時、メンバーそれぞれが、自分の力を最大限発揮できるかどうかは重要です。そのためにはお互いを思い合い大事にする。そういうことが大切なんだよ、とあらためて教えられたようにも思えます。

 

 島津義弘や『いろは歌』―何百年も前の偉大な人物とそれにまつわる言い伝えが、現在も、身をもって語り継がれているなんてステキな話ですよね。

 

 皆さんも島津義弘の生き方から、ちょっとした幸せのヒントを見つけてもらえたらうれしいです。

 

井上あさひ

 

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歴史秘話ヒストリア

http://www4.nhk.or.jp/historia/

 


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