準々決勝の第3試合は、9年ぶりのベスト4進出を目指す花巻東(岩手)と連覇を狙う大阪桐蔭との対戦。花巻東は大谷翔平選手を擁して出場した6年前のセンバツでも同じ大阪桐蔭に敗れています。雪辱を誓う花巻東の先発は、初戦の東邦(愛知)戦で完投勝利をあげた田中大樹投手でした。
大阪桐蔭の強力打線に挑んだ田中投手の1回の立ち上がり。
「コースをきっちり突こうとしすぎてしまいました。もっとアバウトにいけばよかったです」。
いきなり先頭バッターにフォアボール。浮き足だった田中投手はこの後、3本のヒットなどで4失点。1回でマウンドを降りました。その後、マウンドに上がった2人の投手も試合の流れを変えることができず、結局、チームは19対0で敗れました。
試合後、田中投手は「1回の4点が響いて、あとのピッチャーを苦しい状態でマウンドにあげてしまいました」と悔しさを口にしました。
そして、「大谷さんはセンバツで負けた後、夏の甲子園に帰ってくることができませんでしたが、自分たちは夏の岩手大会で優勝して、また大阪桐蔭と戦いたいです」と闘志を燃やしていました。
(甲子園取材班 阿部幸康記者)