平安時代の衣装をまとって百人一首のかるたを取り合う新春恒例の「かるた始め」が3日、京都の八坂神社で小雪が舞うなか行われました。「かるた始め」は、京都市東山区の八坂神社にまつられている「素戔嗚尊」が日本で最初に和歌を詠んだと伝えられていることにちなんで、毎年、3日に開かれています。
時折、小雪が舞う中、平安時代の衣装をまとった女性や子どもたちが能舞台に上がり、2人一組でかるたに向き合いました。そして、抑揚のある独特の調子で上の句が読み上げられると、下の句が書かれた札を優雅に取り合いました。
また、競技かるたの対戦も披露され、一転して句の読み上げとほぼ同時に勢いよく札が払われるさまに観客からどよめきがあがっていました。愛知県から家族で訪れた40代の男性は、「正月を感じることができました。娘も知っている句もあって家族みんなで楽しめました」と話していました。