大阪府と奈良県の境、東大阪市にある暗峠(くらがりとうげ)。奈良に向かうための最短路として古くから利用され、江戸時代には伊勢参りや参勤交代の通路として賑わった。
ここに、最大傾斜が39%、距離が2キロ以上続く急な坂があり、「激坂(げきさか)」と呼ばれている。知る人ぞ知る日本一急な国道、酷道を目当てに休日にもなると大勢の人が集まる。今流行りのサイクリストや親子連れだ。そのほとんどが挑んではその急坂に跳ね返されてしまう。
人々は何を思い、激坂に挑むのか。
(大阪放送局報道部・カメラマン 上田敬一郎)